爪水虫は一度かかるととても厄介です。というのも、その他の皮膚疾患と違い、治療に長い期間がかかってしまうからです。

皮膚はおよそ1~2ヶ月で生まれ変わりますが、爪が完全に新しく生え変わるまでに半年から1年かかるからなんですね。

それだけ長期にわたる爪水虫の治療、費用はどのくらいかかるのでしょうか?

【使う薬によっても費用は違う】

爪水虫の治療費は、外用薬を使うか内服薬にするか、また内服薬の種類によっても費用が変わってきます。

外用薬であれば1本2千円前後ですが、1ヶ月で1本使用します。最低でも半年はかかるので、1万2千円くらい、治療する爪の本数や治療期間によって増えることがあるでしょう。

内服薬は2つあります。1日1回飲むラシミール錠は1ヶ月分でおよそ2千円です。半年は服用しますので1万2千円ほどになりますね。

短期集中型のイトリゾール錠は1週間分が7千円前後、それが3回分必要なので2万円程度ということになります。

診察料や血液検査などとあわせると、半年ほどの治療期間で3~4万円くらいかかると見ておけば良いでしょう。

ただし、ジェネリック医薬品に対応してくれる病院であれば、薬代はもう少し割安になるかもしれません。

クリアネイルショット


【レーザー治療は保険がきかない】

爪水虫のレーザー治療は、アメリカではすでに認可されているものの、日本ではまだ認可されていないため、保険適用されません。従って、少し割高にはなるものの、一般的な治療法では効き目ななかった方や他の疾患の治療薬との飲み合わせが悪く、内服薬を使えない方はレーザー治療がよいでしょう。

費用は、爪1本当たり5千円前後、すべての指に対して治療を行う場合は2万円前後が相場のようです。

【その他の費用も念頭に置いて】

爪水虫の治療は長期間に渡ります。ですから、投薬そのものにかかる費用以外にも、当然診察料がかかりますし、処方箋料や検査料、病院への交通費など諸々あわせるとそれなりの金額になってしまいます。

ですから、信頼できる医師や病院を選ぶことはもちろんですが、完治するまで通えるのか、費用は無理のない範囲で収まるかなど総合的に考える必要があるでしょう。

【どれを選択するかは医師とよく相談して】

爪水虫は再発率の高い病気ですから、腰を据えてしっかりと治療に取り組むことが大切です。もちろん治療費は安いに越したことはないのですが、無理なく治療を続けられる方法を選択するのが一番です。

治療費だけで決めずに医師とよく相談した上で、納得のいく方法を選んでください。