爪水虫は普通の水虫と同じように、薬を塗れば治るのでしょうか。治るまでにはどのくらいの期間がかかるのでしょうか。

実は、爪水虫は治るまでにとても長い期間がかかる疾患です。途中であきらめずに、しっかりと治療を継続していくことが大切です。

【塗り薬を使ったらどのくらいで治るの?】

爪水虫の塗り薬としては、クレナフィン外用液というものがあります。これを爪全体と皮膚と爪の間にも塗っていきます。感染の程度にもよりますが、爪が新しく生え変わるまでに半年から1年かかりますので、その間は塗り続ける必要があります。

薬1本でおよそ1ヶ月の治療が可能でそれを最低半年は続けていくことになります。

【飲み薬ならどのくらいで治る?】

飲み薬には2種類あります。

継続型のラシミールは、1日1錠、6ヶ月間毎日飲みます。短期集中型のイトリゾールは1週間飲んで3週間休む、それを1サイクルとして3サイクル続けます。つまり、服薬期間は3カ月ですね。ただし、その後も経過を見るために、月1回程度の通院は必要です。

【レーザー治療の場合はどのくらい?】

これまでの治療で効果がなかった人や、他の薬との飲み合わせが悪い、元々肝機能に問題があって内服薬を使えない人はレーザー治療が向いています。

レーザー治療は1回の治療時間は10~20分と短く、爪水虫の程度にもよりますが、月に1回のペースで数回治療を行っていきます。治療が終わっても爪の状態をチェックするために、爪が生え変わる半年間くらいは通院が必要です。

クリアネイルショット


【爪が完全に生え変わるまで安心できない】

塗り薬や飲み薬を使う期間としては、3ヶ月から半年になりますが、感染した爪が完全に新しく生え変わるまでは安心できません。見た目はキレイになって治ったように見えても自覚症状がないため、完治していない場合があるのです。

その状態で治療をやめてしまうと再発の可能性は極めて高く、さらに長期にわたる治療と高額な治療費がかかってしまいますので、1度治療を始めたら、あきらめずに徹底して白癬菌を撃退する必要があるのです。

爪が生え変わるまでは半年から1年かかります。それまでは手を抜かず、しっかりと治療をしていきましょう。

【費用と相談しながら決めよう】

治療の方法はいくつかありますが、どの方法をとるかは費用なども考え、無理なく進められる方法を選ぶようにしましょう。医師とよく相談し、納得した上で治療を開始することが大事です。

いずれの方法も継続することが大切なので、負担が少なく、継続しやすい方法を選んで下さい。