【爪水虫の市販薬はあるの？】
皮膚の水虫の薬は薬局やドラッグストアでも手に入りますね。症状が悪化しないうちに薬を使いながら、足の指をよく洗って清潔にする、よく乾燥させる、などきちんとケアしていけば、時間はかかりますが治すことも可能だとされています。
しかし爪水虫はどうでしょう？普通の水虫薬で治療できるのでは、と思っていませんか。
＜爪水虫は塗り薬じゃだめ？＞
薬局などで売っている水虫薬は皮膚の水虫に効くもので、爪水虫にはあまり効果がないとされています。なぜなら、爪水虫は白癬菌が爪の奥深くまで入り込んでしまっているので、爪の上から薬を塗っても抗真菌薬が浸透しづらいからです。硬い爪の上からいくら薬を塗っても白癬菌まで届かず、なかなか水虫は解消されません。
【基本的には内服薬での治療】
塗り薬が効かないとなるとどうすればいいのでしょうか。基本的には内服薬を使って治療していきます。
内服薬は肝臓への副作用が起こる場合があるので、定期的に血液検査などを行いながら少なくとも半年以上かけて治療を行います。
爪水虫は１度感染すると爪が生え変わるまで半年～１年かかるので、治ったように見えても再発する可能性が高く、完全に新しい爪になるまで根気よく行う必要があるのです。
＜インターネットで購入できるケア用品＞
薬局では買えませんが、インターネット通販で爪水虫専用のケア用品は購入することもできるようになりました。「クリアネイルショット」自分で自宅で何とかしたい人から人気のケア用品です。
内服薬に比べれば副作用の心配も少なく、爪の表面をヤスリで削って薄くすることで、塗り薬でも症状を改善できるといわれています。
ただし、どんな方法でも治療に時間がかかることには変わりなく、数日または数週間で治るものではありません。また、塗り薬を使った結果、爪水虫が悪化したり、別の症状が出てきてしまったりしてもすべて自己責任になることを覚えておかなくてはなりません。
【まずは爪水虫かどうかの診断を】
爪水虫の症状は痛みやかゆみがないため、爪の色の変化など見た目での自覚症状になりますが、まずは本当に爪水虫なのかどうか、皮膚科で診断してもらうことが必要です。
白癬菌に感染しているかどうかは見た目ではわかりにくく、感染が疑われる部分の皮膚や爪の一部を採取して顕微鏡で確認します。白癬菌が確認できれば水虫ということになるので、本当に水虫かどうかわからない状態で刺激の強い水虫薬を使うのは控えた方が良いでしょう。
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