爪水虫は自覚症状がないため、気づいたらひどい状態に…ということも少なくありません。

爪水虫が重症化するとどうなってしまうのか、また、重症化しないためにはどうすればいいのか、わかりやすくご紹介します。

【こんな症状は爪水虫かも?】

爪水虫とは爪が白癬菌に感染する病気ですが、元々水虫を持っている人がかかりやすく、爪の奥深くまで白癬菌が入り込んでしまい、完治するまでに期間を要します。

爪が白く濁ってきたり、筋が出来て爪が厚くなってきたら爪水虫を疑った方がいいかもしれません。爪水虫は痛みやかゆみなどの自覚症状はないので、見た目の変化で気づかないとどんどん悪化してしまう恐れがあります。

【爪水虫が重症化するとどうなるか】

爪水虫が悪化してしまうとどうなるのでしょうか。爪がだんだん厚くなるだけでなく変形してくるので、靴を履く時に当たって履きにくくなったり、圧迫されて痛みが出たりします。

また、厚くなった爪がぼろぼろと崩れてきて、見た目にもあまりきれいではなくなるので、人前で素足になるのが恥ずかしいと感じる方も。とにかく見た目が悪いんですよね・・・

さらに、
・爪が変形して巻き爪になる
・爪だけでなく足まで変形する
・タコやウオノメも悪化する
・靴が履けなくなる
・糖尿病などを持っていると壊死を起こしやすくなる
・高齢者は歩けなくなり寝たきりにつながりかねない
・他の人に病原菌を移す感染源となってしまう
など、たかが爪水虫だと放置していると大変なことになります。

クリアネイルショット


【爪水虫を重症化させないために】

爪水虫は自然治癒はしないので、気づいたところで早めに治療を開始しなければいけません。爪水虫は単独でかかることはほとんどなく、元々の水虫が広がって爪まで感染してしまうケースが多いので、水虫の人はそれ以上悪化しないよう注意することが何より大事です。

医師の指示に従って適切に薬を使うことに加え、足を徹底して殺菌すること、乾燥させて清潔に保つことなど、日常生活でのケアも忘れないで下さい。

治ったように見えても白癬菌は皮膚の奥で生きていることがあります。勝手な判断で治療をやめてしまうと再発、悪化することがあるので根気づよく治療をしていきましょう。

<悪化したら市販薬で治すのは難しい>

市販の水虫薬は皮膚の水虫に対応しているものなので、悪化した爪水虫をなおすのはむずかしいといわれています。というのも、爪には油性の膜があり、薬を塗っても有効成分が浸透しづらいため、白癬菌を除去するのは難しいからです。

【気づいたらすぐに皮膚科へ】

爪水虫は気づいた時点で出来るだけ早く治療を開始することが完治への近道です。爪水虫の治療は内服薬が主流ですから、病院で見てもらえば適切な薬を処方してもらえます。

治るまでには半年~1年と長い期間かかる爪水虫。プールや温泉などで恥ずかしい思いをしないためにも悪化しないうちに病院で適切な治療を受けることをおすすめします。